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2017年8月29日火曜日

土産物小話

夏休みという事もあり、THE VISIONの3人は私も含めそれぞれ同じぐらいの時期に旅行をしていたらしい、加賀山さんは東海地方へ、三戸さんは山梨は、そして私は大分に行った。

旅行なんかに行くたびに毎回お土産の選び方は難しいなぁと感じていたのだがそれは私が捻くれているからなのかもしれない。
と山梨に行った三戸さんから信玄餅を貰うというおよそロックンローラーとは程遠い経験をしてそう思った。


私は大分県は宇佐市にあるアフリカンサファリにある小さな土産屋のさらに小さな一角にあるおばちゃん(動物のお医者さんの漆原教授の女性版みたいな人)が1人でやっているアフリカン民族土産屋で、「座る動物」というMade in kenyaの謎の置物を2人にプレゼントした。
「マサイの戦士の仮面」や「抽象的な動物の絵」などもおばちゃんから激プッシュされたが、自分もそちら側に吸い込まれそうだったのでかわいめの置物に妥協した。

当たり前のお土産を当たり前に買う、何故ならそれは当たり前に美味いのだ。
奇をてらったチョイスをするのがロックンロール?HAHAHA!!!
と剛毛に言われているような気がした。


2017.8.29 エナリ

2017年8月11日金曜日

この男、凶暴につき

THE VISIONドラマー三戸隆宏という男は、深夜0時から2時くらいまでが睡魔のピークになってしまう体質らしい。
確かに過去にも何度かそういったところに出くわしたことがある。

毎年フジロックに行くと、ヘッドライナーのライブを終え、余韻に浸りながら会場を散歩し、ゲート外にあるパレスオブワンダーという遊園地のような無料ゾーンで過ぎていく時間を惜しみながら、残り少ないフジロックタイムを楽しんで、最終バスに乗って帰るという流れなのだが、そう、この剛毛ドラマーにとっては、ちょうどその時間帯に眠気のピークが来てしまうという事である。

よって、バイク数台が球体の中で駆け巡ろうが、ほぼ全裸のダンサーがノリノリで踊ってようが、勢い全開期待のルーキーバンドのライブが始まろうが、彼は半目を閉じたまま、動こうとせず、僕らが帰ろうとするのをじっと待っているだけになる。ハチ公の様に。顔が犬顔だけに。

そしてそのピークが最高潮に達したとき、彼は「不機嫌になる」という必殺技を出して、しばし周りを困惑させるのである。

深夜1時、最終バスを待っていたとき、彼の体力は限りなく0に近く、まるでサナギのように動かなくなった。
バスに乗り込み、僕らはホテルに入った。
一緒に行った人のツテで、今年は綺麗なホテルに泊まることが出来たのだ。
そこにはなんと大浴場もあって、半日以上雨に打たれて冷える身体にとっては何よりも有難い。
僕は途中雨に打たれながら「帰ったら大浴場に入れる」という希望を思い浮かべて乗り切ったと言ってもいいほど、大浴場を楽しみにしていたのである。



深夜2時、剛毛は「俺、部屋のシャワーでいい」「大浴場は明日入る」と言い出した。

僕は驚愕したが、まぁそれは剛毛の勝手なので、「もったいねー」と軽く言って大浴場に向かおうとした。
すると剛毛は「じゃあ行くよ!😡」とキレ始めたのだ。

そう、ピークが来たのだ。
こうなると彼は手がつけられない。アウトレイジの北野武の様に凶暴になる。

洗面台にあった小さなシャンプーを持って外に出ようとした。

僕はすかさず「さすがにシャンプーは大浴場にあるんじゃねぇの?」と言った。

剛毛「じゃあ持ってかねぇよ!!😤」とその小さなシャンプーを投げ捨てて大浴場へ去っていった。

僕は引き止めて「部屋の鍵が一個しかないから、一番早く帰って来るやつが持っていこうよ、三戸くん長風呂だよね?」

剛毛「うるせぇ俺が鍵は持っていく!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」

…長風呂で有名な彼が、僕が体を洗って湯船に入ろうとした頃にはもう大浴場から姿を消していました。

僕と剛毛の中学一年生からの20年に及ぶ友情は、シャンプーが大浴場にあるかないかで、儚くも温泉のお湯と一緒に流れて行きました。



次の朝、目を覚まして横を見ると、競馬中継を聴きながらニヤニヤした顔でスマホをいじる剛毛がいました。多分昨日の事など覚えていないのでしょう。
「おはよう!今のレース三連複一点で仕留めたよ!」

欲望って、人間って、怖い。と思いました。

加賀山

小沢健二さんのライブは、いい意味でストレートに名曲たちを連発してくれる最高のライブでした。あとlemon twigsが凄まじく良かったです。






2017年8月4日金曜日

チルアウター江成

それは死線を越えた先に有りました。

今年も行って来ましたフジロック。
開幕からサンボマスターで泣きました。

今年我々が参加した土曜日は大混雑と一日中降り続く大雨によりかなりのバッドコンディションでした。

私も例外無く(というより特に)疲労が蓄積されたようで、お昼過ぎにCoccoを観て、「背中のスミやべーな」なんて思ったのを最後にしばらく意識が途切れます。

目が醒めたのは薄暮のグリーンステージ、コーネリアスのサウンドチェックでした。
サウンドチェックで既に「ホンモノ」の音がしました。
(その頃裏でThe Lemon twigsという期待の若手バンドが物凄いライブをやっていたようですが私は移動の体力減を懸念して断念、これが今年唯一の心残り)

フジロックの為に少し予習してた程度の知識しかなかった三戸くんが大好きなコーネリアス、本番も物凄いライブでした。三戸くんは始まって3曲ぐらいは寝ていました。

コーネリアスが始まってからの私は無敵。
痛かった頭も腰も脚も何処かへ。

コーネリアス→オザケンという民族大移動さながらの動きを見ながら私は最大の目当てAphex twinを見る為に粛々と1人で待機。(三戸くんは大移動の波に飲まれオザケンは見られなかったそうです。)
正直オザケンにはなんの思い入れも無いんですがそれはそれは凄いライブをしたそうです、詳細は次回加賀山さん日記にて。

そしてAphex twinが始まりました。
これがどんな人かというと、超簡単に言えばディスコの音楽を凶悪な爆音で凶悪なリズムとビートで、更に凶悪極まりない照明や映像をバックにやる人です。
この日のライブは「曲」という概念が無く、90分の間唯の一度も音が途切れませんでした。
始まって30分くらいのところで1回目の最高潮を迎えたと同時にその日最大の豪雨(一説によればコイツの音圧と照明のレーザー光線のせい)
そして私はまた記憶を失いました。
気づくと大雨なのにTシャツ1枚でびしょ濡れになった男が1人苗場に佇んでいました。
これがチルアウトか……(多分違う)

音と光と狂気的な映像によってただでさえ低いIQが30ぐらい落ちた気がします。


とまあ過酷であったが故のカタルシスを感じる事ができた今年のフジロックでした。

時間ないので全く推敲してません。

オザケンやくるりとか私が観なかったバンドついてと、「三戸くん、ホテルでシャンプーの事でキレる事件」については次回加賀山さん日記をお楽しみに。


江成

2017年8月1日火曜日

社会復帰

こんばんは。ドラム三戸です。

一昨々日フジロック行ってきました。最高に幸せな1日でございました。この日記、あと4分位で書き終えなきゃならないんで、どう幸せだったのかは割愛します。次回エナリが大いに語ってくれる事でしょう。

言いたい事は

明日!8月2日!

下北沢daisybarにて!

THE VISION ライブしますよ!

って事です。



我々もそうですが、デイジーバーの加藤店長もフジロックに入り浸って社会復帰したてです。

一般社会では使い物にならない状態ですが、ライブハウスの中では無敵スター状態です。

ビンビンのライブにしますよ。