「ノームコア」という言葉をご存知だろうか?
どうやらNYで流行し、現在日本でも話題のファッションキーワードで
「ノーマル」と「ハードコア」をあわせた新語。
「究極の普通」という意味のファッションスタイルのようだ。
色々と調べてみると、その捉え方は様々で、上がってくる画像も本当にオシャレなものから本当にくそダサイものまで出てくる。笑
代表例はスティーブジョブスだとか。
「ダサイのがいい」とか
「普通と言われたらノームコアだと言えばいい」とか
「ファストファッション最高!」とか色々意見があるようだが、
僕はこれには違和感を感じざるを得ない。
僕が思うに本当の意味の「ノームコア」というファッションは、お洒落を突き詰めて突き詰めた結果のシンプルであって、シンプルの中にもサイズや小物、ディテールや合わせ方等全てを計算した人、もしくは何着てもかっこいいスーパーイケメンだけが使う事を許される言葉である。
ファッションに限らずに、音楽でも芸術でも個を突き詰めた結果シンプルに還ってくるというのはよくある事である。
しかし何も考えていないシンプルと、それとではやはり「歴然の差」があるのである。
同じものを着ていてもお洒落な人とそうでない人がいるのとか、
同じ3つしかコードを使っていない曲でも、高校生が初めて作った曲とジョーストラマーのそれとでは、説得力が違うのである。
すなわち「ノームコア」とは普通でもちょいダサでも何でもなく、スーパーハイレベルでスーパークールなのである。
シンプルという結果に到るまでに、どれだけ深く考え抜いたか。
シンプルとは、実はもの凄く難しく、奥が深いものであるからこそベストなのである。
THE VISIONというバンドは男3人でしかもアコギという、バンドと呼ぶ形式においてはこれ以上無いシンプルな構成なので、この「ノームコアスーパークール精神」を忘れてはならないのである。
久しぶりにコラムっぽい事を書いた。
7日はデイジーバーで20時半からライブです。
ご来場、お待ちしています。
加賀山
ちなみに「ノームコア」という言葉から最初に思い浮かんだバンドは
The Drums。このPVの衝撃度たるや。